唐木仏壇について(その3)

唐木仏壇について前回では無垢厚板張りの説明をさせていただきました。
次は天然無杢薄板張りの説明となります。

天然無杢薄板張りとは

下のお写真左側は天然銘木を薄くスライスした木材を張っています。

薄くスライスされた黒檀と紫檀系の木材です。

この薄くスライスされた木材を張るにも、高等な技術が必要です。

上置型のお仏壇では、このような張り材を仕様のお仏壇が多いです。
弊社で展示されてます唐木仏壇は、基本的に無垢厚板張り無垢薄板張りを展示しております。

次回につづく・・・。

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唐木仏壇について(その2)

前回は、唐木仏壇についての概要を説明をさせていただきました。
本日は唐木仏壇の構造について、説明しようと思います。

唐木仏壇の構造

下のお写真2枚は、唐木仏壇の側面からみた状態のお写真です。
濃い色の木材と薄い色の木材がくっついていることがお分かりでしょうか?

正面から見たときは張りと分からないよう匠に造られています。

このように芯材と無垢材を張り合わせて造られてるお仏壇です。

お写真のような「無垢厚板張り」は数有る仏壇店でもなかなか少ないと思います。
無垢材についてはご理解頂けたかと思います。その無垢材に張られている芯材についてですがこちらはニヤトーなどの東南アジア産の芯材を使用します。

弊社のお仏壇は、良い材料・技術によって修復が可能なように造られており、末代まで引き継いでいただけるようになっています。

次回につづく・・・。

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唐木仏壇について(その1)

お仏壇を大まかに分類した時、金仏壇・唐木仏壇に分けられます。
最近ではフローリングに合うように、家具調仏壇やデザイン仏壇ととして紹介される時もあります。

本日はその中でも、唐木仏壇について全4回に分け、説明させていただきます。

唐木仏壇(からきぶつだん)とは

代表的な木材として黒檀・紫檀・タガヤサン・クワ・ケヤキなど、木目を生かされた仕様のお仏壇の総称です。
唐木(からき)」と呼ばれる理由として、中国が「」と呼ばれていた時代に、唐から輸入されていた東南アジア産の銘木のことで、日本では産出されない黒檀や紫檀の事を「唐木」と呼ばれていたことから唐木仏壇と呼ばれるようになりました。

唐木仏壇の技術

唐木仏壇は伝統的様式のお仏壇で江戸時代に培われた工芸技術が今も生かされています。
唐木仏壇で使われている銘木は現在でも大変貴重な木材の為、すべて無垢材を使用したお仏壇はわずかしかありません。とても高価なお仏壇になります。

現在の唐木仏壇の大半は、芯の部分に別の木材を使用し銘木を張り付ける仕様が多いです。
これはお仏壇の単価を抑える目的の他に、木材の割れや歪みの狂いを防ぐという理由もあります。

銘木を張ってる使用量でお仏壇の価格も決まってきます。

総無垢の唐木仏壇の次に高価なお仏壇が芯材の周りに厚さ6ミリくらいの銘木の無垢材を張り合わせた「無垢厚板張り」です。その昔は練り(ねり)工法とも呼ばれていました。

下のお写真はその芯材に無垢厚板を張った断面図です。

二方張り・三方張り・四方張りといった工法があります。

次回につづく・・・。

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