“最強”の角大師
千葉県柏市つくしが丘で仏壇仏具店を営んでいます。
荘厳佛具 松川 箔押師 松川光伯平です。
このコロナ禍のいまですが新型コロナの始まりの頃に、疫病を予言する「アマビエ」という妖怪が浸透していると思いますが、もう一つ大切な僧侶のお話をさせていただきます。
それは「アマビエ」が現れるよりもはるか昔、平安時代の日本に、“最強”の呼び声も高い僧侶がいました。それが、元三大師別名「角大師(つのだいし)」です。
角大師最強説について
鬼の姿で疫病を滅する “最強”の「角大師」。
「角大師」とは、平安時代の僧・元三大師(がんざんだいし)良源(りょうげん)のこと。良源は、近江の国浅井郡(現在の滋賀県長浜市)に生まれ、比叡山にのぼり延暦寺を発展させた、「延暦寺中興の祖」と崇められる人物です。
大変法力が強くカリスマ的な人気を集めたことから数々の伝説・伝承に彩られ、そのひとつが「角大師」の伝承です。
元三大師が鬼の姿となり疫病神を退散したときの姿を写し取ったものです。
また、元三大師は「おみくじ」の創始者とも呼ばれます。
良源りょうげんというのが生前の名でありますが、元月がんげつ三日(一月三日)に入滅されたことから、元三大師の通称で広く親しまれており、生前に人並みはずれた霊力と様々な姿に変じて人々を救った、という言い伝えが今でも伝承されています。
疫病神を追い払うため恐ろしい鬼の姿に変身した元三大師。弟子がその姿を護符として刷って家々に配ったところ、戸口にお札を貼っていた家は疫病にかからなかったといいます。
江戸時代の川柳には
「門松に かくれ顔なり 角大師」
とあり、家々の門松の背後にこの「おふだ」が貼られています。
以来、疫病はもとより厄災を払う護符として信仰を集め、毎年新しいお札を求める方も多いです。
そんな元三大師の珍しいお姿をおつくりしました。
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