唐木仏壇について(その1)
お仏壇を大まかに分類した時、金仏壇・唐木仏壇に分けられます。
最近ではフローリングに合うように、家具調仏壇やデザイン仏壇ととして紹介される時もあります。
本日はその中でも、唐木仏壇について全4回に分け、説明させていただきます。
唐木仏壇(からきぶつだん)とは
代表的な木材として黒檀・紫檀・タガヤサン・クワ・ケヤキなど、木目を生かされた仕様のお仏壇の総称です。
「唐木(からき)」と呼ばれる理由として、中国が「唐」と呼ばれていた時代に、唐から輸入されていた東南アジア産の銘木のことで、日本では産出されない黒檀や紫檀の事を「唐木」と呼ばれていたことから唐木仏壇と呼ばれるようになりました。
唐木仏壇の技術
唐木仏壇は伝統的様式のお仏壇で江戸時代に培われた工芸技術が今も生かされています。
唐木仏壇で使われている銘木は現在でも大変貴重な木材の為、すべて無垢材を使用したお仏壇はわずかしかありません。とても高価なお仏壇になります。
現在の唐木仏壇の大半は、芯の部分に別の木材を使用し銘木を張り付ける仕様が多いです。
これはお仏壇の単価を抑える目的の他に、木材の割れや歪みの狂いを防ぐという理由もあります。
銘木を張ってる使用量でお仏壇の価格も決まってきます。
総無垢の唐木仏壇の次に高価なお仏壇が芯材の周りに厚さ6ミリくらいの銘木の無垢材を張り合わせた「無垢厚板張り」です。その昔は練り(ねり)工法とも呼ばれていました。
下のお写真はその芯材に無垢厚板を張った断面図です。
二方張り・三方張り・四方張りといった工法があります。
次回につづく・・・。
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