千葉県柏市つくしが丘で仏壇仏具店を営んでおります。
荘厳佛具 松 川 箔押師 松川光伯平です。
本日は、私が日常的に使用している塗香のご説明をいたします。
塗香について
塗香(ずこう)とはお清めに使用する道具で、お寺へ入山する際に手水を取れない時などに、手にすり込んで心身を清めるものです。
また、写経をされる時に自身を清めて写経に臨むことで、文字に込められた教えに真剣に向き合うための状態を整える、御本尊様に納める写経用紙に手の汗や脂がつかないようにする意味もあります。
しかし、最近の塗香は修行具としてだけではなく、香りの「ファッションアイテム」として使用されています。

塗香は現代の香水?
塗香はヒトの体温の上がりやすい部分、例えば首筋や耳裏などに塗り込みその熱で香りを発散させます。
ということは「香水」と同じで、ヒトと香りの調和で塗香の香りが発揮されます。
塗香の香りは、どちらかというとカレーのようなスパイシーに近い香りになってます。
それは実際の原料として、漢薬(漢方薬にも使われている香料)を粉末にしたものが多く混ぜ合わせているからです。
少量ずつを手に取り塗り込むことで、たおやかな香りを見に纏うことができます。

塗香の種類
塗香にも種類があり、右から甘口・上品。極品とあります。

甘口は本当に甘い香りで私は好きで使用しています。
甘口から上品にいくにつれ、スパイシーな香りになります。

極品は本当にカレーの色みたいですよね(笑)
塗香の使い方
塗香を持ち歩くために入れ物が必要になりますが、この塗香入れが程よい塗香を手のひらに出してくれます。
そのまま手首や首筋、耳裏に塗り込みます。

塗香入れにも種類があり、上記画像は「桜」で作られた塗香入れです。
他にも黒檀、紫檀などがあります。
セットにして店頭にご準備していますのでお気軽にご相談ください。
(甘口塗香 桜塗香入れセット 3,960円(税込))
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