寺院仏具の御修復

浄土真宗 本願寺派の寺院様からのご依頼です。

御厨子の御修復

屋根をひっくり返したお写真です。

現在、中塗りまでできてます。

ここから上塗りとなりますが、急に寒くなり漆が乾きません。
漆はある温度と湿度の条件で乾燥します。
これからの季節は、なかなか乾燥しにくい時期に入るので手間がかかります。
漆塗りが終わると金箔押し作業になります。

受け入れ体制を整えないといけませんね。

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お仏具の御修復

五具足 鶴亀燭台の芯が折れてしまったという事でお預かり致しました。

真宗大谷派の鶴亀燭台

これから職人のところでご修復させていただきます。

金物のお仏具もご修復可能かどうかアドバイスさせていただきますのでお気軽にご相談下さい。
これから磨き上げもしますので綺麗に甦ります。

また帰ってきましたらご案内させていただきます。

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お念珠の修理

お念珠のお直しをお預かりしました。

修理について

京都の念珠職人に直していただきますので、お仕立てには約1ヶ月ほどを要します。

綺麗に甦りますので、房がヨレヨレ、通し紐が切れそう、などご心配のお念珠がございました一度ご相談下さい。
また古くなって使用しないお念珠は、お焚き上げとしてお預かりいたしますのでどうぞお気軽にお声がけください😊

一般のお念珠から御寺院様でご使用のお念珠まで、充分吟味の上お仕事をさせていただきます。

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御掛軸の紐のお直し

お仏壇の御本尊御掛軸を掛ける紐が古くなってしまったという事で、わざわざが遠方からご来店をいただきました。
誠にありがとうございます。

お直しのビフォア・アフター

お預かりした御掛軸全体が埃がかっていたのでサービスで簡単なお掃除を致しました。

お掃除前

お掃除後

お掃除前のお写真と比べると金糸の輝きの違いが分かりますでしょうか?

紐の部分も新しくなりました。

これでまたお仏壇にお掛けしてお参りする事ができます。
お仏壇、お仏具の事でどんな事でも結構です。
わからない事がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

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唐木仏壇について(その4)

最後に、唐木仏壇の中でも安価なお仏壇の仕様のご案内です。(前回の記事はこちら

価格による造りの違い

無垢、厚板張り、薄板張り、とご案内させていただきましたが最後は紙プリント・印刷です。
以下は安価なお仏壇の表面で、プリント印刷を張ったものになります。

プリント張りのお仏壇は、購入当時こそ分かりにくいですが、月日が経つと紫外線や気温変化によりお仏壇表面の変色が発生します。
どんな商品でも「安いな」と思う商品には必ず理由があります。お仏壇も同じです。

お仏壇は礼拝する大切なお仏壇です。簡単に買い換えるものでもありません。
慎重にお仏壇選びをされる事をお勧めいたします。

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唐木仏壇について(その3)

唐木仏壇について前回では無垢厚板張りの説明をさせていただきました。
次は天然無杢薄板張りの説明となります。

天然無杢薄板張りとは

下のお写真左側は天然銘木を薄くスライスした木材を張っています。

薄くスライスされた黒檀と紫檀系の木材です。

この薄くスライスされた木材を張るにも、高等な技術が必要です。

上置型のお仏壇では、このような張り材を仕様のお仏壇が多いです。
弊社で展示されてます唐木仏壇は、基本的に無垢厚板張り無垢薄板張りを展示しております。

次回につづく・・・。

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唐木仏壇について(その2)

前回は、唐木仏壇についての概要を説明をさせていただきました。
本日は唐木仏壇の構造について、説明しようと思います。

唐木仏壇の構造

下のお写真2枚は、唐木仏壇の側面からみた状態のお写真です。
濃い色の木材と薄い色の木材がくっついていることがお分かりでしょうか?

正面から見たときは張りと分からないよう匠に造られています。

このように芯材と無垢材を張り合わせて造られてるお仏壇です。

お写真のような「無垢厚板張り」は数有る仏壇店でもなかなか少ないと思います。
無垢材についてはご理解頂けたかと思います。その無垢材に張られている芯材についてですがこちらはニヤトーなどの東南アジア産の芯材を使用します。

弊社のお仏壇は、良い材料・技術によって修復が可能なように造られており、末代まで引き継いでいただけるようになっています。

次回につづく・・・。

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唐木仏壇について(その1)

お仏壇を大まかに分類した時、金仏壇・唐木仏壇に分けられます。
最近ではフローリングに合うように、家具調仏壇やデザイン仏壇ととして紹介される時もあります。

本日はその中でも、唐木仏壇について全4回に分け、説明させていただきます。

唐木仏壇(からきぶつだん)とは

代表的な木材として黒檀・紫檀・タガヤサン・クワ・ケヤキなど、木目を生かされた仕様のお仏壇の総称です。
唐木(からき)」と呼ばれる理由として、中国が「」と呼ばれていた時代に、唐から輸入されていた東南アジア産の銘木のことで、日本では産出されない黒檀や紫檀の事を「唐木」と呼ばれていたことから唐木仏壇と呼ばれるようになりました。

唐木仏壇の技術

唐木仏壇は伝統的様式のお仏壇で江戸時代に培われた工芸技術が今も生かされています。
唐木仏壇で使われている銘木は現在でも大変貴重な木材の為、すべて無垢材を使用したお仏壇はわずかしかありません。とても高価なお仏壇になります。

現在の唐木仏壇の大半は、芯の部分に別の木材を使用し銘木を張り付ける仕様が多いです。
これはお仏壇の単価を抑える目的の他に、木材の割れや歪みの狂いを防ぐという理由もあります。

銘木を張ってる使用量でお仏壇の価格も決まってきます。

総無垢の唐木仏壇の次に高価なお仏壇が芯材の周りに厚さ6ミリくらいの銘木の無垢材を張り合わせた「無垢厚板張り」です。その昔は練り(ねり)工法とも呼ばれていました。

下のお写真はその芯材に無垢厚板を張った断面図です。

二方張り・三方張り・四方張りといった工法があります。

次回につづく・・・。

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今日はお彼岸の入りです

本日はかんたんにお彼岸について…。

お彼岸とは

彼岸(ひがん)」と言うのは、対岸、つまり「あちら側」のことです。
対する「此岸(しがん)」と言うのは、「こちら側」になります。
でも、こちら側とかあちら側と言うのは一体何のことでしょう?

実は、彼岸と言う言葉は、サンスクリット語の「波羅密多(はらみた)」の意訳。
波羅蜜多」には「成就する」「完成する」という意味があり、仏教では悟りの境地に達することを表す言葉です。
つまり彼岸とは直訳すれば、「あちら側」・「成就(完成)する」といった意味となります。

到彼岸(とうひがん)」とは

文字通り「彼岸」に到ること。
私たちの生きている迷いのある世界「此岸(この世)」から、迷いのない世界、悟りの境地「彼岸(ひがん)」に到達するためには、「修行」が必要です。修行で乗り越えるべき煩悩と迷いを川にたとえ、川のこちら側が「この世」、あちら側は「悟りの境地」と言うわけです。

お彼岸は日本固有の行事

冒頭で述べたように、もともと仏教に由来する「お彼岸」。
でも、実は他の仏教国には見られない日本固有の行事です。

煩悩と悩みに満ちた現世「此岸」に対し、悟りの境地を指す言葉であった「彼岸」は、いつしか死後の「極楽浄土」ととらえられるようになります。
亡くなったご先祖さまの住む世界も「彼岸」とされるようになったのです。

「春分の日」と「秋分の日」(※)には、太陽が真東から昇って真西に沈みます。
昼と夜の長さがほぼ同じになるこの日に、日本では彼岸と此岸がもっとも通じやすくなると考えられたため、ご先祖様を供養するようになりました。
この習慣が今に続き、お彼岸にはお寺で「彼岸会法要」が行われたり、「お墓参り」に行くなど、日本独自で発達した「ご先祖様をしのぶ文化」となっています。

お彼岸はどのようにして迎えたら良いのか?

お彼岸をどのように迎えたら良いのか、といった質問をちょうだいします。
お彼岸当日は、お墓参りやお寺の法要行事だけでなく、ご家庭のお仏壇やお仏具をきれいにお掃除しましょう。

最後に

彼岸は「日願(ひがん)」に由来する、との説もあります。
恵みをもたらしてくれる太陽を信仰したり、ご先祖様を大切にする気持ちは、日本に限らず古来より普遍的なものと言えますね。

※「春分の日」「秋分の日」は、国民祝日に関する法律で規定されています。(具体的に月日は明記されてません)
ちなみに国立天文学台が、毎年2月に翌年の「春分の日」「秋分の日」を官報で公表しています。

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お仏具ご修復

お仏具ご修復前の写真です。

ご修復後御荘厳のお写真です。

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